2013年度(平成25年度)
本年度の学習会予定と報告を掲載しています。
- (第7回)
- 日時:2013年5月29日(水)19:00~21:00
- 会場:広仁会館
- 担当:奈良井
- テーマ:糖尿病
- 内容
1、開会あいさつ(5分)
2、講演 糖尿病について(100分)
(1)内科の視点から 野間興二氏(日新製鋼呉製鉄所産業医)
(2)眼科の視点から 糖尿病網膜症について
奈良井章人氏(広島大学病院ロービジョン外来担当 奈良井眼科)
3、告知事項(15分)
4、閉会のあいさつ
- 備考
- 報告
参加者は,60名超でした。糖尿病を内科医と眼科医の両方の立場から勉強しました。
- 報告
- (第8回)
- 会場:広島市中区地域福祉センター 大会議室
- 担当:佐々木
- 7月15日(月・海の日)13:30~16:00
- テーマ:視覚重複障害
- 内容
1、開会あいさつ(5分)
2、報告 14:35~15:00
視覚障害リハビリテーション研究発表大会方向
奈良井様(広島大学病院)
3、テーマは,視覚の重複障害です。 15:00~16:20
(1)視覚重複障害の状況について(?分)
川原様(広島大学大学院教育学研究科)
(2)重複障害者の日常生活と家族(30分)
大杉様(広島県盲ろう者友の会)
(3)視覚重複障害について(?分)
久保様(みんなの働く場 いっぽ)
(4)意見交換(10分)
4、告知事項(5分)
5、閉会のあいさつ(5分)
- 報告
34名の参加者でした。
開会挨拶
牟田口会長より開会のあいさつがありました。報告
奈良井先生の視覚リハ報告では,高橋先生の講演から主要なプログラムの講演内容について報告と次年度の告知(平成26年7月19日・20日,京都同志社大学)がありました。
テーマ,視覚の重複障害
(1)本学大学院の川原さんです。修士論文で取り上げる視覚聴覚障害のコミュニケーションについて概要を説明しました。
(2)大杉様(広島県盲ろう者友の会)です。「重複障害者の日常生活と家族」というテーマで講演をいただきました。手話を同時通訳で講演いただきました。奥様にも参加いただき,ご家族の視点からもお話をしていただきました。普段,出かける場合は通訳などを行っているが,自身の言葉で話すことは多くないので緊張されているご様子でした。 奥様としては「難儀な生活を送っているという意識はありません。」というさわやかなお言葉がとても新鮮でした。ボウリングがご趣味で,B1からB3のクラスがあり,そのクラスが変わることと絡めて,困難さをご紹介いただきましたが,とてもよく分かるお話でした。弱視の状態で行う,「弱視手話」について,RPでは手を小さく振るとか,全体がぼんやり見える場合はそうではだめだとか,距離が大切だとかといった工夫をはじめて知る機会になりました。 聾ベースで視覚障害が進行していったようですが,奥様の「だんだん,自分が透明人間になっていくような感覚がある。」という言葉にはとても思く深いお気持ちを感じました。 以下,大杉様のお話の要約:コミュニケーション,移動,情報を捉えるのが難しいという3つの困難について指摘されました。生まれてからのコミュニケーション方法が変わってきた。生後は口話,二十歳頃に手話を覚え,そこから指点字も取り入れて行った。情報を取る方法は,生後は視覚で情報をつかんでいた。4年前にPC・携帯の文字が見えなくなった。今は点字の方法を使うようになった。盲聾の人は手で聞く。その方法に変わった。今振り返ってそう思う。家の中では問題にならないが,外に出ると多くの問題につき当たる。例えば新幹線に乗る場合,時々一人で東京に行く事があった。一人で新幹線に乗るときどうするか。まず,切符を買うときには一番後ろを取った。そして二人がけの通路側が良い。」といった日常の生活の中でのエピソードを交え分かりやすくお話いただきました。 「眼と耳の障害を1つとして,「1+1=1」として捉えたい。盲聾ということで考えていきたい。」というお考えをお示しいただきました。
(3)久保様(みんなの働く場いっぽ)です。視覚障害の困難さをご説明いただいた後,どうすればそれが和らいだり取り払われたりするのかといった話をしていただきました。後半は,作業所に通っている視覚と知的の重複の人たちの困難と支援の内容の重要性についてお話いただきました。作業所に通っている方のお母さんにも登壇していただき,重複に関する支援について,現状と希望についてお話いただきました。
告知
4件の告知がありました。
閉会挨拶
白根副会長より閉会の挨拶をお願いいたします。
- (第9回)
- 9月26日(木) 19時
- 会場:広島市心身障害者福祉センター
(〒732-0052 広島市東区光町二丁目1番5号)- 担当:氏間
- テーマ:視覚障害者とスポーツ
1.開会あいさつ
2.講演「視覚障害とスポーツ」
(1)視覚障害者とスポーツ,ブラインドテニス 荒木哲三(あらき てつぞう)氏
視覚障害者のスポーツについて,パラリンピックを中心に報告いただきました。その後,ブラインドテニスが始まった経緯や現在の広島での活動の様子などについてお話いただきました。
(2)マラソン 上泉英雄(うわいずみ ひでお)氏
息子が小学4年くらいの時に,朝,マラソンに誘っていた。昭和58年 大阪で盲人のマラソン大会が日本で始めて始まった。練習場の問題は,練習と伴走者を探すことである。公園や学校が近くにあれば,ラジオを2つ持って行って,距離をとって置いて,そこをぐるぐる回るとか,橋があれば,欄干を行ったりきたりする。あるいは,自転車で伴走してもらう,あるいは,私のように,息子を無理やり走らせるということであろう。しかし,息子もいつまでもはいうことを聞いてくれない(笑)。このセンターができたのが,昭和50年代であった。このセンターで練習ができるようになった。 長年の間に,ボランティアも増えてきて,中央公園で走ったり,その他でも走ることができるようになった。伴走はこれはなかなか大変だった。はじめは,きっかけは覚えてないが,広島大学の陸上部の人が2,3人手伝ってくれた。このセンターに車椅子バスケットのチームがあった。その関係でNTTの方に紹介していただいて,何人か手伝ってくださった。当時はこのセンターに健常者も泳ぎに来ていて,その中にはトライアスロンの選手などもいて,そういった方とのつながりもできた。地元の市民マラソンだと,伴走者が見つけられるようになった。昨年は,瀬古さんに伴走をしていただいた。とてもよい思い出である。好きだからできたのだと思う。これで何ができるかなんて考えてはいなかった。走ることは完全な個人競技である。それで続けてこられた。
(3)グランドソフトボール 清水 和行(しみず かずゆき)氏
グラウンドソフトボール協会の清水様としてお話いただきました。歴史と概要についてお話いただきました。大切な点は,グランドソフトボールが正式です。グランドピアノなどのグランドと同じ意味で,「すごい」ソフトボールという意味である。以前は盲人野球と言われていた。ボールはハンドボールと同じである。広島のモルテンだけがグランドソフトボールの製造を行っている。チームは10名。全盲は4名,アイシェードをつける。+1名は,ライトショートといわれる。ピッチャーが全盲なので,キャッチャーが手ばたきする。プレートからホームベースまで12m。走塁ベースと守備ベースが分かれている。コーチャーがてばたきで走塁ベースを知らせてくれるので,全力疾走できる数少ないスポーツだろう。全盲のプレイヤーが捕球するとアウトになる。ファウルでもアウトになる。つまりフライを捕ったことと同じになる。細かなルールは他にもたくさんあるが,ポイントは,全盲プレイヤーが安全に活躍できるようなルールになっている。そこが一番の魅力だろう。選手だけでなく,コーチャーとしても参加できる。ぜひ興味が有りましたら,ご参加ください。ぶらっとでも結構です。
(4)ブラインドゴルフ 細川 義之(ほそかわ よしゆき)氏
1924年,米国の中途視覚障害者が始めた。1988年に日本ではじまった。200名から250名が競技人口。1996年に広島で競技団体「広島バーディー会」が結成された。道具,ボールは,全て同じ,場所も同じ。ルールで一つ違うのは,バンカー。ボランティアにグリーンの方向やグリーンの芝目などを教えてもらう。練習会が毎週金曜日に打ちっぱなし。コースに出るのは月に一回。
3.告知事項
4.閉会のあいさつ
- 会場:広島市心身障害者福祉センター
- (第10回)盲導犬協会の活動紹介
- 会場:広島市南区地域福祉センター(南区役所別館内) 4回大会議室
広島市南区皆実町1-4-46
電話 082-251-0525 - 担当:氏間
- 11月30日(土)14時
- テーマ:盲導犬協会の活動紹介+忘年会
- (第11回)
- 会場:広島市心身障害者福祉センター 第1研修室
- 担当:萬
- 1月27日(月) 19時
- テーマ:歩行訓練
- 「歩行訓練について」
1.開会あいさつ(5分) 19:00~19:05
2.テーマ「歩行訓練について」 19:05~20:50
(1)白杖について:萬あおい氏(20分)
白状について,基本的な事項を分かりやすく説明いただきました。道路交通法及び関連法令のことから,実際的な扱い方まで,分かりやすく説明いただきました。お話の後,たくさんの質問が出され,みなさんの関心の高さを感じました。
(2)歩行訓練士とは:松高紀夫氏(20分)
歩行訓練士についての説明をしていただきました。
(3)事例報告(実際の訓練について):馬屋原武氏(20分)
(4)広島市内の訓練事業について(20分)
広島市視覚障害者福祉協会・・・馬屋原氏(10分)
広島市総合リハビリテーションセンター・・・松高氏(10分)
3.告知事項(5分) 20:50~20:55
4.閉会のあいさつ(5分) 20:55~21:00
- 第3回総会:「地域包括ケアシステムと視覚障がい者」
- 3月21日(金・春分の日) 13時
- 詳細については「行事」のページをご参照ください。